乳幼児精神保健オンライン2023 申込開始
2023年2月から5回シリーズで行う乳幼児精神保健オンライン2023(全5回)の申し込みが12月1日から始まりました。
乳幼児精神保健オンライン Ⅰ期
「早期母子関係~前言語コミュニケーションの世界~」
ここあプロジェクトでは、子どもの支援に携わる者の必須学習項目として、乳幼児精神保健を3年シリーズで開催します。乳幼児精神保健は、リスクの高い母子を支援する際に有用なだけでなく、子どもの成長を支えるすべての職業人に役立つ研究領域です。保育や教育に携わる者にとっては、なぜ子どもがそのような行動をとるのだろうかを考える際に、子どもと親を見る眼差しの解像度を高めるでしょう。心理職にとっては、摂食障害、自閉症、統合失調症など、深刻な問題を抱える子どもや成人の臨床において、見えない心の領域の理解に大いに貢献することでしょう。
Ⅰ期は早期母子関係をテーマに、愛着、間主観性、前言語コミュニケーション、自己感に関する主要な理論を実践とともにお話しいただきます。講師陣は、乳幼児精神保健の研究会・学会で主要な役割を担ってきた現場経験豊富なたくましい先生方です。
※詳しくは、こちらのチラシをご参照ください。
司会 松本拓真 & Dalrymle 規子
企画責任者 堀惠子
企画協力者 Dalrymle 規子
参加費(全5回) 一般料金 20,000円
メンバー料金 10,000円
プログラム
☆ 第1回 2023年2月3日(金)19時半~21時
乳幼児精神保健総論 講師 Dalrymple 規子先生(桜花学園大学保育学部)
乳幼児精神保健の歴史、理論と実践の全体像を伺うとともに、乳幼児親子と直接かかわる専門職にとって、乳幼児精神保健を学ぶ意義を考えます。
☆ 第2回 2023年3月10日(金)19時半~21時
早期の親子関係の絆~愛着について考える 講師 川畑友二先生(クリニック川畑)
早期の親子関係を理解しようとするときに、愛着理論は非常に大切です。ボゥルビーの愛着理論を臨床事例を取り上げながら見ていきます。
☆ 第3回 2023年4月7日(金)19時半~21時
前言語的コミュニケーション~間主観性・コミュニケーション的音楽性~
講師 香取奈穂先生(慶応義塾大学医学部小児科学教室・精神保健班)
人は生まれながらに、相手の気持ちを感じ取る能力-間主観性-を持ち、前言語コミュニケーションは音楽的であると言っているトレヴァーセンたちの理論を学びます。
☆ 第4回 2023年5月12日(金)19時半~21時
乳幼児の発達の見立て~自己感の視点 講師 黒崎充勇先生(広島市立舟入市民病院精神科小児心療科)
早期の母子相互作用の積み重ねの中で、乳幼児は自分を発達させていきます。スターンの自己感の理論を、臨床事例を取り上げながら見ていき、見立てへとつなげていきます。
☆ 第5回 2023年6月2日(金)19時半~21時
発達初期のコミュニケーション 講師 鴇田夏子先生(慶応技術大学医学部小児科学教室・精神保健班)
発達初期の母子のコミュニケーションを丁寧に見ていくと何が見えてくるでしょうか。ベアトリス・ビービーのマイクロアナリシスの考えも取り上げつつ、考えてみたいと思います。