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研修子どもの病気

児童精神医学講座オンライン 2024

児童精神医学講座オンライン 2024

主訴から読み解く子どもの心-児童精神科医の思考プロセスを追う-

2022年2023年に開催した「精神科医との対話~医療との連携ポイントを見極める~」ではそれぞれの疾患をトピックに、心理・教育と保育・福祉と医療との連携について考える機会をつくりました。今回は実際の臨床と同じく「主訴」から始めて、児童精神科医がどのような疾患を頭に描きながら診断し支援を考えていくのかのプロセスを共にたどっていく形で講義を構成します。主訴に関わる疾患をあなたはいくつ思い浮かべることができるでしょうか。また同じように見える症状の違いがわかるでしょうか。鑑別に必要な精神症状学も含めてお話しいただく予定です。2年シリーズで行います。

第1回 10月4日(金) 「怒りっぽい」
 講師 小川しおり先生(日本福祉大学)
 性格かストレスの表れか、はたまた反抗期ゆえなのか。激しい癇癪や扱いに困る怒りには心の病気や体の病気が潜んでいるかもしれません。気分の起伏の影響や発達特性も併せて、支援を考えます。 
  
第2回 11月1日(金) 「倒れる」
 講師 鈴木太先生(上林記念病院こども発達センターあおむし)  
 子どもは「発作」として、失神、片頭痛、てんかん、心因性非てんかん発作、不安発作を生じることがあります。それぞれの違いを知り、対応について学びましょう。 
 
第3回 12月6日(金) 「悪口を言われる」
 講師 加藤秀一先生(名古屋大学医学附属病院 親と子どもの心療科)
 「悪口」が話題になったときに、現実の悪口なのか、受け止め方の問題なのか、病気によるものなのかで対応が異なります。症状の違いなど、見極めポイントを探ります。

第4回 1月 10日(金) 「やる気がでない」 
 講師 高橋長秀先生(名古屋大学医学部附属病院 親と子どもの心療科)
 やる気がないと、さぼっているように見えることもありますが、現実的な悩みを背景にしていることもあれば、体や心の病気が関わることもあります。気分や意欲の変化について探ります。 

第5回 2月 7日(金)  「こだわる」    
 講師 野邑健二先生(名古屋大学 心の発達支援研究実践センター)
 こだわり行動で生活に支障が出ると、家族はこだわりに付き合ったほうがいいのか悩みます。性格か、発達特性によるものか、病気か、状況反応性かを、強迫との関連もふまえて検討します。