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お知らせ

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第一期心理研修生からのメッセージ

第一期心理研修生からのメッセージ

2022年度から始めたここあプロジェクトの心理研修生(2年間)の第一期生が、この3月で研修を修了します。心理研修に関心を持っておられる方に向けて、修了生からの体験をメッセージとして配信させていただきます。

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40代女性 臨床心理士・公認心理師

研修に申し込んだ動機
幼い子ども達を育てているので、子ども達が寝ている間にオンライン研修を視聴する、専門書を読むという方法でしか研鑽を積むことができていませんでした。私なりに精一杯やっていても、自分1人という心許なさや、知識として知るだけで理解が深まらないという不安が常にありました。そんな折に心理研修生の募集を知り、『誰かと一緒に考えたい、取り組みたい』と切に感じました。実際のケースに対する他の心理士の視点や考え方を聞いたり、一緒に話し合ったりしたい。そこから着実に理解を深めていきたい。研修に割ける時間はあるのかという迷いがありつつも応募を決意したのは、そうした場を切実に求めていたからだと思います。

2年間で受けた研修
1.子どもの支援事業チーム ミーティング への参加
2.子どもの支援事業チーム ケースカンファレンス への参加
3. 幼稚園ワーキンググループ への参加
4.子どもの心理療法に関する基礎的社内研修
5.担当ケース(合計3ケース)+それぞれのケースのコンサルテーション
6. 個人スーパービジョン
7.ここあプロジェクト企画研修会
・児童精神医学講座
・乳幼児精神保健オンライン
・文献「母子臨床の精神力動」を読む
・事例:アセスメント道場

学んだこと、感想
心理療法を担当して、コンサルテーションを受けたり事例検討会で話し合ったりすることを通して、子どもが語ったことや私が感じたことをどう用いながらその子のこころの世界を理解していくのかということを生き生きと経験することができました。心理療法をしながら身をもって体験し、じっくり考え、一緒に検討してもらうことを通してしか得られなかった経験だと思います。
また、プロジェクトのスタッフの方々の思いや考えに触れたり、自分の意見に反応してもらったりすることを通して臨床に対する考え方の幅が広がりました。そのおかげで、その時々の見立てに応じて“今はこれをしよう”と柔軟に考え、落ち着いて対応しやすくなったと感じます。

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 40代女性 臨床心理士・公認心理師

研修に申し込んだ動機
子どものこころやその支援に関心があり、様々な研修を探す中で、「ここあプロジェクト」を知り、興味を持ったのがきっかけです。これまで、スクールカウンセラーなどで子どもの面接や支援に携わってきましたが、今後も専門家としてかかわっていくにあたり、「子どものこころの専門家」として軸となるようなものを身に付けていきたいと思い、研修生として学ぶことを決めました。

2年間で受けた研修
1.子どもの支援事業チーム ミーティング への参加
2.子どもの支援事業チーム ケースカンファレンスへの参加
3.子どもの心理療法に関する基礎的社内研修
4.担当ケース(合計3ケース)およびコンサルテーション
5.ここあプロジェクト企画研修会
・児童精神医学講座
・文献「母子臨床の精神力動」を読む
・乳幼児精神保健講座
・事例:アセスメント道場

学んだこと・感想
未就園児の子育てをしながらの参加でしたが、リモートやアーカイブ対応も多く、学びを継続しやすい環境でした。参加できるすべての研修が「子どものこころ」につながるもので、幅広い知見に触れることができ、自身の考察や今後の学びを深めるきっかけになりました。中でもケースの担当は、ケースを通して自分自身のこころに触れ続けるという、大変でとても貴重な経験になり、体験的に深く学べる機会になったと感じています。